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2013.03.10

東日本大震災から2年 秋葉原の防災対策について

秋葉原では交通機関がストップした場合「秋葉原UDX」「アーバンネット神田ビル」などが、帰宅困難者の受入れを行う。

あの日から2年。改めて震災にてお亡くなりになられた方々やご遺族には心よりお悔やみ申し上げます。

また、未だに仮設住宅でお住まいの方々をはじめ、被災なさった皆様にはお見舞いを申し上げます。

 

さて、東日本大震災のあと、「東海・東南海・南海連動型地震」や「首都直下型地震」が発生した場合の被災状況について改めてシミュレーションが行われ、それによる被害想定は驚きを隠せないものとなっている。

いつ大地震が発生してもおかしくない状況のなか、国・自治体・企業・個人それぞれのレベルでの防災対策はまったなしの状況と言える。

 

そいった中、秋葉原の防災対策がどうなっているのか、気になるところである。

実際に秋葉原で被災した場合に、どうすれば良いのか、また、どのような支援が受けられるのかまとめてみた。

 

1. 大地震が発生したその時

当たり前であるがまずは自分自身の身の安全を確保する。

外にいる場合等はビルからの落下物などには特に注意が必要である。

カバンなどを持っている場合には、迷わず頭にのせると良い。

 

2. 被災した場所が秋葉原なら

千代田区は震災時に大規模な延焼火災の危険性が比較的少ないとの事で、区内全域を広域的な避難を要しない「地区内残留地区」と指定し、広域避難場所は設置していない。従って、倒壊の恐れの無いビルなどにとどまり、情報の収集に努める。

 

3.公共交通機関などがストップして帰宅困難となった場合

無理に帰宅しようとせず3日間はとどまる事を行政機関は勧めている。

千代田区では、皇居周辺などを「帰宅困難者支援場所」として指定している。ここでは、一時的な避難と円滑な帰宅が可能となるよう、情報提供などを行う。また、一般施設としては、NTT都市開発株式会社と千代田区との協定に基づき、「秋葉原UDX」「アーバンネット神田ビル」などが、帰宅困難者の受入れを行う。

また、秋葉原地域の一般企業においても、社員が帰宅困難になった場合に備え、3日間程度の飲料水・食糧・簡易トイレ・毛布などを社内に備蓄しているようだ。

 

4.  その他の災害時の対応

コンビニ業界においては、被災したコンビニ店舗の早期復旧と営業継続のための物流確保のための対応を行っている。被災地でのコンビニの役割は有り難いものである。

ガソリンスタンドにおいては、発電設備や給水設備を備えた「災害対応型給油所」があり、大規模災害時にライフラインがストップした場合でも、給油や水の供給が可能な給油所の設置を行っている。

また、飲料水の自動販売機で、災害発生時に「災害時救援対応機」の表示があるものは、無償で商品が提供されるので、覚えておくと良いかも知れない。

秋葉原駅構内や千代田区役所など公共性の高い場所の自販機が「災害時救援対応機」となっている。また、駅構内及び駅周辺のキオスクからは、飲料水・食料品の無償提供もあるようだ。

 

5.  災害に強い情報インフラの整備

東日本大震災の時に実感したことだが、一旦大地震が発生すると、携帯電話・インターネット等の情報通信網は寸断され、その脆さが露呈した形となった。

平成23年度版情報白書によると、情報インフラは、国民生活や産業経済活動に必要不可欠な基盤であり、災害発生時などに緊急情報・安否確認などに係る通信や警察・防災通信などの基本的な重要通信を確保することは、国民の生命・財産の安全や国家機能の維持に不可欠であるとしている。

AKIBAスコープでも紹介した、屋外無線LANの社会実験が国土交通省関東整備局により、万世橋~神田明神下間にて、平成25年2月18日から3月18日まで行われている。その目的は、災害時に道路管理者が道路復旧時の通信手段の確保と一般ユーザーの通信環境の向上であり、早急に整備・拡大を期待したい。

 

千代田区では、平成25年3月11日午後1時より、「一斉防災訓練(シェイクアウト訓練)」が実施される。目的としては、帰宅困難者が発生した場合における支援体制を確立させるため、区や帰宅困難者地域協力会などの関係機関が連携した、実践的な帰宅困難者対応訓練を実施し、帰宅困難者への支援体制について検証するものである。

 

大地震はいつ起こるか判らない。だからこそ日頃からいざと言う時のシミュレーション(時間帯別・場所別)を行い、避難場所や帰宅困難時の受入れ先、安否確認手段など確認をしておきたいものだ

以下、参考URL

 

○帰宅困難者支援場所案内図

http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/kitaku/documents/240703tizu.pdf

※帰宅困難者支援場所案内図は印刷して携帯する事をお勧めする

 

○東京都帰宅困難者対策条例

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/kitakujorei.html

 

○千代田区災害対策事業計画

http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/saigaitaisaku.html

 

○千代田区一斉防災訓練(シェイクアウト訓練)

http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/kunren/isse.html

 
 

日頃からいざと言う時のシミュレーションの為に駅前などにある避難経路を確認したいものだ

無理に帰宅しようとせず3日間はとどまる事を行政機関は勧めている。

区民、通勤通学者により避難場所が異なる

秋葉原駅構内や千代田区役所など公共性の高い場所の自販機が「災害時救援対応機」となっている。

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