本日3月30日(土)~31日(日)の2日間、千葉の幕張メッセにて『アニメ コンテンツ エキスポ 2013(ACE)』が開催される。2012年より「東京国際アニメフェア(TAF)」から分裂開催となったこのアニメフェア、大手出版会社が不参加となって三年目だが、このおかしな片肺飛行状態がこれから恒例化してしまうのかどうか、「東京国際アニメフェア2013(TAF)」を振り返りながら考えてゆきたい。
TAFだが4日間の来場者数は、前年比7%増の10万5855人だった。ビジネスデーは1.4%の微減で、2万4414人だったが中国関係の商談が見送られたにも関わらずこれだけで済んだことは日本アニメの強みを印象付けたかたちだ。
また、今回の入場者増加は、小学館・集英社が戻ってきた事に加え、苦肉の策として特撮や年齢層の低い分野に枠を広げ、子どもに人気のキャラクターなどが牽引したとみられ、これは思わぬ副産物だったと考えられる。
ほか今回は地方もしくは地域のブースが目立って増え、アニメによる経済効果が地方にとっては見逃せない存在になってきている事を印象付けたかたちだ。
次にACEだがビジネスデーが無く、物販を中心とした完全に国内向け・内需頼りのイベント・展示会となっており、深夜アニメ系統、コアなアニメファン向けのイベントを充実させる方向に舵を向けている。
その為か来場者は殆どが個人であるが、にも関わらず昨年は京葉線がストップという影響を受けながらも2日間の開催で4万1628人の来場者数を集め人気コンテンツを持つ強みを見せ付けている。TAFが経済産業省や日本商工会議所の後援も受けビジネスデーもある事を考えると、かなりの健闘である。
世間ではTAFはアニメのライトなファン向け、ACEはコアなアニメファン向けと住み分けが出来て良いのではないかとの意見も多いがバイヤーとの商談もアニメファン向けのイベントも、アニメ業界にとっては大切なことだ。
いつかは二つが合流してスケールアップしたアニメフェアにするのがベストというもの、世界から日本のアニメがそっぽを向かれない為にも早期の和解を願わずにはいられない。
『アニメ コンテンツ エキスポ 2013』⇒ http://www.animecontentsexpo.jp/index.html
「東京国際アニメフェア2013」⇒ http://www.tokyoanime.jp/ja/