エディオン秋葉原本店(旧石丸電気本店)が3月20日「石丸電気」時代から約70年の歴史に幕を閉じる。
1945年3月に創業し、以来秋葉原の代表的な家電量販店として知られ、最盛期の80年代には「でっかいわぁ~石丸」としてCMを流し関東近辺から多くの買い物客が訪れていた店舗だけに、当時を知っている方にとっては感慨深いであろう。
同店は08年に「エディオン」に完全子会社化されたあと09年11月に名称が「イシマル」に変更、12年10月には名称が「エディオン」に統一、その後7階建ての大型店で、高級オーディオ、白物家電、AV機器からPCやパーツ、CDやDVD・ブルーレイといった商品を扱い秋葉原周辺の大型店に対抗していたが、やはりヨドバシカメラ等の超大型店にはかなわず業績が悪化、今回の閉店となった。
なお、エディオンAKIBAは継続するが、エディオン秋葉原本店(旧石丸電気本店)で扱っていた商品を全て引き継ぐことはないと思われる。
ネット販売そして都内や地方での超大型家電グループの出店等により、秋葉原では石丸電気だけでなく、サトームセン、ヤマギワといった、かつて電気街秋葉原を賑わせた大型店が姿を消しており、秋葉原の各店舗を回り家電を買うという消費スタイルが、過去のものになったのかも知れない。
現在は、家電の街から、アニメやゲーム、そして最近ではアイドルからカラオケ等のサービス業態の進出が著しい、時代の変化に対応して常にたくましく変化を遂げて行く街秋葉原、これも避けられない時の流れなのかもしれない。