2010年に角川グループの傘下に入って以降、「涼宮ハルヒの憂鬱」・「らき☆すた」・「生徒会の一存」など同グループの人気アニメやライトノベルシリーズとコラボした参考書を世に送り出している異色の展開をしているのが中経出版だ。
その中経出版より、4月10日(秋葉原地区では4月9日に発売)にあの電撃文庫の人気ライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主要女子中学生キャラクター達が中学英語を教えてくれる『「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」とやり直す中学英語』が発売された。
その中経出版より、4月10日(秋葉原地区では4月9日に発売)にあの電撃文庫の人気ライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主要女子中学生キャラクター達が中学英語を教えてくれる『「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」とやり直す中学英語』が発売された。
内容は、中1、中2、中3のように、検定教科書履修順になっており、今回のためだけにアニメーターによって描き下された桐乃、黒猫、あやせ、沙織、加奈子が、まるでやさしい家庭教師のように、わかりやすくそして鋭く、「中学英語」のポイントを説明してくれている。(桐乃には罵倒(笑)もされながら)
また各ページ内にはアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』で各キャラが発した名言、「何このクソゲー!勝てるわけないじゃん!ハメだよハメ!(桐乃)」、「あなた、どうしてあんなに邪険にされてまで、妹の世話をやいてるの?(黒猫)」や、設定を織り込んだ例文がたくさん収録されており、ファンにとっては苦しい英語の学習も楽しく進めることが出来るといった構成だ。
しかしこの中経出版、角川グループの傘下に入って以降、参考書部門は水を得た魚の様に売れ行きを伸ばしており、前回発売された「『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本」以降、同コラボシリーズは学習参考書の中では破格の売り上げを記録している。
中経出版ではもともと美少女萌え系の参考書は出していたが、記者が記憶しているところ秋葉原ではそれ程注目された記憶はなく、改めてコンテンツの価値というものを実証した感じだ。
なお、ゲーマーズ店員に確認したところ、参考書を購入しているのは、10代が3割、30代前後が7割とのことで純粋に学習教材を求めての購入者は少なさそうだ。
とはいえ著者は、代々木ゼミナールの講師で、指導歴約20年の明慶徹氏。英語講師の実力派が書いた本であるだけに、購入者はたんなるファンアイテムではなく、まじめで手堅い語学書としても活用したらいかがだろうか。
とはいえ著者は、代々木ゼミナールの講師で、指導歴約20年の明慶徹氏。英語講師の実力派が書いた本であるだけに、購入者はたんなるファンアイテムではなく、まじめで手堅い語学書としても活用したらいかがだろうか。
ちなみに今回中経出版は「『涼宮ハルヒの消失』で英文法が面白いほど身につく本」も同時発売している。
「中経出版」 ⇒ http://www.chukei.co.jp/study/