秋葉原駅構内に4月28日まで『オーバーラップ文庫』の展示ブースが展開されている。
ライトノベルに馴染みのない人は聞きなれないレーベルであろう、それも当然で同レーベルはこの4月25日に新たに創刊されたライトノベルの新レーベルだからだ。
このレーベルは昨年設立された『株式会社オーバーラップ』が手掛けており、方向性としては総合エンターテインメントパブリッシャーを目指している。
つまり「出版から映像へ、映像からあらゆるメディアへ」1つのメディアに縛られることなく、最適なメディアで作品を生み出し、複数のメディアへ展開していく事を目的としている。
ラノベ、アニメ好きの方ならピン!!と来ただろうが、この流れ最近の成功作品の流れそのものだ。
それもそのはずで、この会社を設立したのはあの「メディアファクトリー」にてライトノベルレーベル「MF文庫J」・コミック誌「月刊コミックアライブ」等の立ち上げを企画、最近の人気アニメの流れである“出版×映像”のシナジーを生かしたクロスメディアビジネスを立ち上げた経営陣だからだ。
つまり、2005年頃からのアキバ萌え文化の成長そして、アキバ系アニメが世界に「cool japan」と認められる礎を築いた先鋭が、新たな展開をすべく設立した会社だけに、今後どの様な作品を生み出し、新たにどの様に展開をして行くのか楽しみである。
当然「電撃文庫」「MF文庫J」など現在人気のレーベルにとっても今後気になる存在になって行く事だろう。
また、これから作品を手掛ける各種作家候補の方々も、新たな展開をして行きそうな『オーバーラップ文庫』に一度投稿してみても面白いかも知れない。
なお『オーバーラップ文庫』では現在「メディアファクトリー」より版権を引き上げた人気作品の『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』の続編の「IS<インフィニット・ストラトス>(8)」含め7作品をリリースしており、今後毎月新刊を展開して行く予定だ。