7月6日公開するや2日間で281,859,900円という興行成績で、劇場版前作『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』(興行収入10.6億円)の140%以上のオープニング興行成績を記録し、好調な滑り出しのまま公開2週目を迎えた『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』。
この気分を盛り上げようと7月13日(土)埼玉・こうのすシネマにて真選組メンバーの千葉進歩(近藤勲役)、中井和哉(土方十四郎役)、鈴村健一(沖田総悟役)、太田哲治(山崎退役)そして藤田監督による舞台挨拶が行われた。
大人気の真選組メンバーとあって、大きな拍手で迎えいれられ、司会も山崎退役の太田さんが務めるなど終始アットホームな雰囲気の中行われた。
まずは藤田監督が、本作での真選組の描き方について、「それぞれ見せ場があってちゃんと責務を果たせたかなという気持ち。いいところで全員がからめたかな」とコメント。
また、未来のシーンではビジュアルが変化していることについて、太田から「檻の中のゴリラ役」と突っ込まれた近藤役の千葉さんは「そう言われるのも慣れてきた(笑)」と返した。
続いて土方役の中井は「中身は何も変わらずいつも通り。土方十四郎本人がどうというよりエリザベス役で登場した、ある大御所声優さんと一緒に戦えたのは男の子の夢なので、心躍りました」と豪華キャストとの共演について語った。
さらに、藤田監督が原作者の空知先生との作品作りについて暴露。
「大体飲んでました(笑)」とおどけつつも「大きなストーリーの流れは基本的におまかせして、ギミックや映画ならではのスケールなど、できることはこちらから投げかけたりした」と言い、さらに「戦闘シーンは先生からのネームに「激闘」と2コマ程書いてあるだけだった」とコメント。
これにはキャスト陣も驚きを隠せない様子で、その戦闘シーンについて、近藤役の千葉さんが「今どきらしい戦い。戦闘シーンが俯瞰から入ったりとスピード感も壮大だった」と語り、土方役の中井も「本気を出すと実はすごいんですよね」と冗談交じりに褒めると、監督が「追い詰められないとできないタイプ。ギリギリまで時間を使って作りました」と答えると沖田役の鈴村さんが「夏休みの宿題みたいな?もう本当に間に合ってよかったです」と和気あいあいの様子だった。
2006年のテレビアニメ開始から7年、真選組メンバーが出演しない回もあったとしつつ、沖田役の鈴村は「『アニメが再開します』と言われてから全然呼ばれなくて本当に再開したのか疑っていた」と言い、土方役の中井は「(出番が少なくても)われわれ真選組メンバーだけは団結しよう、と言っていたら近藤局長(千葉)だけが呼ばれていて疑心暗鬼になったことも」と話し、山崎役の太田も「あまり7年経ったという気がしない」と思い思いに語るも、最後には全員で「長いことやってるんだねぇ」としみじみ振り返った。
最後に、太田さんが、監督にアニメ「銀魂」は本当に終わるのかと問いかけると「今回の映画はけっこう出し尽くしたし、いろいろ詰め込んできれいに締めたつもり。でも僕らが終わると思っていても、映画がヒットしてくれたら大人たちがだまっていないはず(笑)」と含みながらいうと、観客からは今日一番の大きな拍手が。
これには沖田役の鈴村も「とってもいい映画だったでしょ?銀魂らしいというか、集大成の映画だなと。これからも続いてほしいなというのが大人たちと僕たちの願い」とあいさつ。スタッフ・キャスト、かけつけたファン全員の「銀魂」愛であふれる舞台挨拶となった。
なお来週7月20日には京成ローザ⑩(10:00の回上映終了後)、イオンシネマ市川妙典(12:25の回上映終了後)、ユナイテッド・シネマ豊洲(16:30の回上映前)にて石田彰(桂小太郎役)、小林ゆう(猿飛あやめ役)、雪野五月(志村妙役)、折笠富美子(柳生九兵衛役)、甲斐田裕子(月詠役)による舞台挨拶が予定されている。
☆劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』公式サイト http://www.gintama-movie.com
(c)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会