淡路町・神田須田町の鉄道博物館があったあたり、秋葉原からはは目と鼻の先で歩いて数分程なのですが、この辺りは戦禍を奇跡的に免れた老舗処が数多く残っているのです。
そしてその一角に創業明治40年の洋食屋さん『松栄亭』さんがあります、ここはあの夏目漱石が愛したレストランと言われるお店なのですが、私たちにとっては憧れの松田優作の『探偵物語』で出てきた洋食屋さんというイメージのお店です。それにこの『松栄亭』さんは工藤探偵事務所のあった旧同和病院のすぐ近くにあり、ファンにとっては堪らない存在になっています。
店内は2人がけと4人がけのテーブルが合わせて7卓。カウンター3席。地元の洋食屋さんという雰囲気のため客層はどちらかというとおじさんが多い感じです。
お勧めは夏目漱石の好物だったという洋風かき揚げ。豚肉、タマネギのみじん切り、玉子、小麦粉を混ぜたものを自家製ラード油で揚げたものになります。味はオムレツを揚げたものといった感じでなんか懐かしい味といった感じです。
今回はランチタイムにお邪魔したので、当然ランチメニューを注文少しカロリーオーバーですがコロッケ&トンカツ定食(980円)を注文。まずスープが出てきますが、このスープコンソメっぽいんですが、味は鰹だしなのです。この辺りなんか明治の洋食屋て感じですね。
そしてコロッケ&トンカツも安定の味。付け合わせはキャベツ千切り、トマト一切れとカレー風味のポテサラ。うん昭和だ。でも正直特筆すべき何かがあるわけではないですが、美味しい。これが老舗かと関心次第です。
ちなみに店内には『探偵物語』で使われていた同和病院のステンドグラスがそっと飾ってあり、松田優作の、残り香ただよう感じでした。『探偵物語』そして昭和。懐かしい洋食屋さんの味を感じたい方はいちど足を運んでみてはどうでしょうか。
☆『松栄亭(しょうえいてい)』http://www.akiba-scope.net/shop/1599.html
・住 所:東京都千代田区神田淡路町2-8
・T E L :03-3251-5511
・営業時間:ランチ 11:00~14:00・ディナー 16:30~19:00
・定 休 日: 日・祝日(年末年始)
☆ランチ(スープ・ライス付)980円~
☆メニュー
・洋風かき揚げ 950円
・オムライス 800円
・ビィーフシチュー 1,700円
・海老フライ 1,150円
・メンチカツ 800円
・ロールキャベツ 900円
・ハンバーグ 800円
・ハヤシライス 1,000円
・ライス 200円
※ランチ以外はライスは付きません