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2013.04.03

都市の情報を守るには  無線LANの課題は費用負担

実験の結果「路管理用光ケーブルを公衆無線LANとして活用すべき」を希望する声は9割になった

2月18日~3月18日まで秋葉原の万世橋から神田明神下交差点までの国道17号線沿いにて、道路管理用光ケーブルを公衆無線LANとして解放する、社会実験が”国土交通省関東地方整備局”と“通信環境整備社会実験協議会”により行われ無事に終了した。
 
利用者の声やツイートを見ると回線速度も速く総じて評判は良かったが、アンケート結果等実際はどうだったのか、また今後の対応について、国土交通省東京国道事務所 防災情報課を訪ねてみた。
今回総アクセス数は約11,000その内アンケート回答者は200名程度となっており。「道路管理用光ケーブルを公衆無線LANとして活用すべき」を希望する声は9割に、また「利用者の年齢は」20~30代が6割超、40代が3割に「どのような使い方をしたか」にはスマートフォンによるインターネット使用が9割となり。災害用公衆無線LANとして解放を期待する意見が多いと伴に、利用者は30代前後が中心にネットという事が浮き彫りになった感じだ。
 
実験中は回線速度は「上り下りとも20.00Mbps~30.00Mbps」と安定していたとのことで、メールの送受信だけに限定すれば、かなりの人数でも対応出来るとのことだった。
 
今後の実験については予定はないとのこと、ただ設置については「国道事務所としては防災上の関係からも地元の要望があれば前向きに開放して行きたいと考えている。ただ公衆無線LANなどの周辺機器の保守メンテネナンス費用は地元が負担する事が前提」とのことだった。
つまり今回行われた場所であれば、地元の要望そして保守メンテネナンス費用がクリア出来れば常設が可能となる。
アンケート結果でも分かる通り、秋葉原では特に若年層そしてスマートフォン保有率が高いだけに、災害が起きた場合の公衆無線LANの重要度は他地域より大きいと思われる。
この点も踏まえ、秋葉原で働いている人や訪れる人の災害時の不安を解消する為にも、「道路管理用光ケーブル公衆無線LAN」の常設が実現することを願いたいと思う。
 

現在は取り外されているが、実験中は回線速度は「上り下りとも20.00Mbps~30.00Mbps」と安定していた

国土交通省関東地方整備局防災情報課が入る九段下合同庁舎

地元の要望そして保守メンテネナンス費用がクリア出来れば常設が可能となる(国土交通省関東地方整備局万世橋出張所)