秋葉原駅から「マーチエキュート神田万世橋」方面へ5分ほど、神田須田町。
竹むらや、ぼたんなどが立ち並ぶ辺りの神田須田町には、誰もが知っている老舗が多く点在しています。その中で群を抜いて知名度の高いのが、天保元年(1830)の創業 あんこう鍋の『いせ源』。前に建つ「竹むら」とともに東京都選定の歴史的建造物に指定されていて、平日でも写真撮影に訪れる観光客を多く見かけます。
そして観光客や地方から秋葉原に遊びにくる人達は、店構えと高いという概念からか、入店せずにそのまま秋葉原方面へ・・・もったいない。確かに夜はコースが8千円からと少々高めですが、4月~10月の期間はランチメニューが用意されていて、普通の飲食店とさほど変わらない値段で提供してくれるのです。
ランチメニューは、豚角煮御膳、サバ味噌煮御膳、サバ立田揚げ御膳が1,000円。金目鯛煮付御膳、銀ダラ西京焼き御膳が1,200円。あんから御膳、あんこう煮おろし御膳、あんこう柳川御膳、刺身御膳などが1,500円。といった感じで、メニューも豊富。あと2人前からですが、あんこう鍋(3,400円)も注文することが出来ます。
店先には下足番の年配の男性が立っていて笑顔で迎えてくれます。靴を脱ぐと札を渡してくれて「○番さんお一人ご案内お願い致します」の声に送られて階段を上がり二階へ、二階では気配りのきく上品な仲居さん達が同じく笑顔で迎えてくれて大広間に案内されます。
そしてお茶を入れながら、メニューの書かれた木の板を両手で持って見せてくれます。千円なのに夜と同じおもてなしの接客対応、そして昭和5年建築の建物の風情も味わえ、なんか得した気分になります。
今回は「金目鯛煮付御膳」を注文。小鉢、漬物、味噌汁、ご飯が載っています、ご飯はお代わり自由で、二人以上の場合はお櫃で出されます。金目鯛の煮付は脂が乗っていて身がふっくら味付けも丁度良い塩梅に仕上がっていて、脇役の焼き豆腐も美味しくてご飯がすすみます。さすが老舗期待は裏切りませんね。
ちなみに夜はコース料理が8千円からとなっていて、あんこうの旬の時期 12月~2月迄は6名以上。10・11・3月は4名以上でないと予約出来ません。3名以下の場合はお店に連絡して空き状況を確認して向かうことになりますが、1月頃来た時には6時から7時半頃までは満席でしたが、それ以降は大体入店出来ました。
歴史ある老舗の味を堪能しながら、昭和建築の風情を感じる。そんなランチもたまには良いと思います、4月~10月の期間というレア感もあります。秋葉原に遊びに来た時には候補に入れてみてはいかがでしょう。
・住 所:東京都千代田区神田須田町1-11-1
・T E L :03-3251-1229
・営業時間:[月~土]ランチ11:30~14:00(L.O.13:30)・夜 17:00~22:00(L.o21:30)
・定 休 日: 日(夏季・年末年始を除く)
☆ランチ 1,000円~ 夜 8,000円~ コース8,000円~
※予約 12月~2月迄は6名以上・10・11・3月は4名以上